税理士という仕事柄、別の士業の方と連携して仕事にあたることは多々あります。
例えば社会保険や労務のことは社労士さんへ、不動産登記(名義変更)のことは司法書士さんへ、というような場合です。

税理士としてお客様から専門外のことを聞かれることは多々あります。例えば法人の顧問先から労務のことを聞かれたり、という感じです。

このような場合、一般的なお話であればお答えできる範囲でお答えしますが、やはり専門家(労務であれば社労士さん)へ取り次ぐのが望ましいでしょう。場合によっては法律違反になる場合もあります。例えば、税金の具体的な相談や計算は税理士資格を持っていない人が行うと税理士法違反になります。資格を持っていないとやってはいけない業務というものが法律で定められており、罰せられる可能性があるのです。そしてなにより、中途半端な知識でお客様にご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。

そんなこんなで今回は、専門的なことは専門家にお願いした方がいいな、と感じた話です。

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旧居での水漏れトラブル!

私はこの11月に税理士として開業しましたが、開業に伴い引っ越しをしました。以前住んでいた賃貸が自宅兼事務所NGということで、八王子みなみ野という自然豊かな場所に住むことになったのです。

というわけで旧居(賃貸)から新居(賃貸)への引っ越しでかなりバタバタしていたのですが、その中でやらなければいけないのが旧居の原状回復。

とはいってもあまり大掛かりにいじってはいないので、直すところといえばウォシュレット便座の取り換えぐらいでした。

旧居はもともとウォシュレットがついておらず、私はウォシュレットがないと生活できない!という人間なのですぐにネットでウォシュレットの便座を購入、旧居に入った際には自分でウォシュレット便座の取り付けを行なったのでした。

旧居を離れる際には原状回復ということでこれを取り外し、もともとついていた備え付けの便座に戻す必要があります。

ウォシュレットを取り付けた際には自分でなんとか取り付けられたわけですから、取り外しも自分でなんとかなるだろう、という発想でした。

ウォシュレットの取り付けをしたことがある方ならわかると思いますが、まずは水の元栓を閉め、水道からトイレタンクにつながる給水管を取り外し、水道からウォシュレット用とトイレタンクの2方向に水が流れる分岐水栓を取り付ける必要があります。

取り付けるときは既にある給水管を外し、購入したウォシュレット便座についている分岐水栓にまるごと取り替えるだけなので、そこまで難しい作業ではありませんでした。(とはいっても結構時間がかかった記憶がありますが…

今回やることはその逆。分岐水栓を取り外し、保管しておいたもともとの給水管に取り替える。作業的には大したことありません。

が、これがうまくいかず…

もともとの給水管に取り替えたものの、水が漏れる漏れる… しっかりとパッキンをつけているはずなのにつなぎ目からポタポタと水が溢れてきます。パッキンの位置が悪いのだろうか、そもそもなにか部品が足りていないのか。素人には全然わかりません。それでもなんとか締め方を工夫していたら原因はわかりませんが漏水は止まりました。かれこれ2時間が経過していましたが…

(この作業、引越日前日の夕方にやっていました。明日は朝から引越業者がきて1日忙しいのに…)

まあそれでもなんとか作業も終えて、ゆっくりしようと思った矢先…

「ピンポーン」

部屋のインターホンが鳴る。

なんだなんだと出てみると、下の階の住人さん。

「なんかウチのトイレの天井から水が落ちてきてるんですけど…」

えー!

ちょうど真下に位置する下の階の住人さんのトイレに駆けつけると、たしかに天井からポタッ ポタッ と水滴が落ちてきています。心当たりありまくり。給水管を取り替えた時に漏れた水が、給水管を伝って床の隙間から下の階に漏れてしまったようです。即、平謝り。とはいえ水滴はかなり減ってきているようだったので、とりあえず様子を見ようという話で落ち着きました。

まあ漏れた水もそこまで多いわけではないし、ウチのトイレはもう漏水は止まっているわけだから、下の階への漏水もちょっと時間をおけば止まってくれるだろう、下の階の住人さんには明日朝一でもう一度謝りに行こう。そんなことを考えつつ、自分の部屋のトイレを再度確認してみると…

「ポタッ ポタッ」

まだ漏れとるやんけ…

微妙すぎて全然気づかなかったのですが、原状回復した給水管からまだ水が漏れていて、給水管を伝って床の隙間へ… あーこれはマズイわ… これだと下の階への漏水も止まらない…

時間は午後8時過ぎ。管理会社に連絡しようにも連絡がつきません。明日引っ越しだから今日中に解決したいし、もうしょうがないということで業者に来てもらうことに。業者なんていろいろあるでしょうが、もうこの時は焦ってしまってココしか思い浮かびません。

「くらーし安心♪ クラーシアン♪」

CMの効果って偉大です… もうとにかくなんとかしてほしい。即、電話。今だと作業員が空いていないので到着は午後10時から12時の間になるとのこと。早く寝たいけど仕方がない…

そんなこんなでクラシアンがついたのが午後10時過ぎ。早く来てくれて本当に助かった。テキパキとものの10分ほどで修理完了。給水管をまるごと交換してもらいました。元の給水管自体が老朽化していたのも問題だったとのこと。下の階への漏水もじきにおさまると思いますよ、とのことで一安心。

翌日下の階の住人さんに菓子折りをもって謝罪し、一件落着しました… 引っ越し前に解決してよかった…

この一件でもう水回りはこりごりだと思いましたし、妻からは「水難の相がある。新居のウォシュレット取り付けもクラシアンに頼もう」と言われ、本当そうしよう、素人が適当なことをやるのはやめよう、そう誓ったのでした…

新居でもトラブルが!

そんな事件?も無事解決し、ドタバタと新居への引っ越しを終え。

新居でのウォシュレット取り付けもあるわけですが、もうクラシアンに頼む気まんまんでした。ただもう水回りで一つやることが。それは食洗機用の分岐水栓の取り付けです。

我が家は旧居の時から食洗機をつかっており、もう食洗機無しの生活は考えられません。皿を人間が洗うなんて無理! というわけでキッチンの蛇口に分岐水栓を取り付ける必要があり、これも事前にパーツを購入していたのでした。

まあなんとかなるだろう。自分で取り付けよう。

はい、嫌な予感しかしませんね。でもこの時はなんとかなるだろう、と思っていたのです。

作業的には単純です。蛇口の根元を取り外し、その蛇口に適合した分岐水栓をかませて元に戻すだけ。普通にやれば所要時間は15分程度といったところでしょう。

というわけでさっそく取り掛かる。レバーを外し、蛇口を固定してある六角を回して取り外して…

回らない…

かなり綺麗な物件とはいえ築15年ほどの建物。蛇口も長いこと取り外しされていないので固まってしまっているようです。

なんとかならないか、と力任せにやっていたら… ゴリゴリと蛇口全体が回ってしまいました。あれ、これまずいんじゃ…

あー もうだめだ、無理にやると本当に取り返しの取り返しのつかないことになる!

ということでもうやめよう、ウォシュレットの取り付けついでに食洗機の分岐水栓もお願いしよう!と。即電話しました。

今回は緊急ではないので別にクラシアンでなくても良かったですし、もしかすると別の業者ならもっと安くやってくれるかもしれません。ですが先日の対応がとても良かったので、どうせお金を払うんだったらクラシアンにしよう、と。

そんなこんなで結局、新居でもクラシアンのお世話になったのでした。
(蛇口はもっと力任せにやっていたら、破損してしまって蛇口全体を取り替える羽目になっていたかも、とのことでした。危ない…)

専門家へ任せたほうが、結局はトクするかも。

ちなみに今回のトラブルでかかったお金は、旧居のトラブルが9000円ほど、新居が20000円ほどでした。費やした時間と労力を考えると、最初から専門家にお願いしてしまった方が良かったです。水回りなので後々トラブルになる可能性もありますし、専門家にやってもらえば安心感もあります。

私は税理士なので税の専門家ですが、仕事をしていても思うことがあります。もっといい申告の仕方があったのに、もっと早く相談してくれれば… 税理士への手数料なんて簡単にペイできるぐらい節税できたケースなんて山ほどありますし、普段やらない税金の申告を本やネットで調べながら苦労してやる手間を考えても、税理士にお願いしてしまったほうがはるかに楽なのに、と思うこともあります。

思い切って専門家に相談してみると、意外と楽なものです。水回りのことは水回りの専門業者へ。税のことは税理士へ。お気軽にご相談くださいね。